教えない指導という選択 〜生徒が動き出す瞬間〜
こんにちは。
オーダーメイド学習塾はつがのちだです。
最近、指導の現場でよく聞く言葉があります。
「勉強しなきゃいけないのは分かっているんです。でも、できないんです。」
この言葉だけを聞くと、
「じゃあやればいいのでは?」
と思ってしまいがちです。
でも実際には、この一言の奥に、
学校でのストレスや人間関係の悩み、
うまくいかない自分への苛立ちなど、
さまざまな感情が絡み合っていることが多くあります。
そうした状態のまま、
無理に問題集を解かせたり、
「頑張りなさい」と声をかけても、
学習はなかなか身につきません。
だから私は、すぐに教科指導に入らないことがあります。
生徒の話を聞き、
一見すると“雑談”のような時間を取ることもあります。
保護者の方から見れば、
「勉強を教えていないように見える」
と感じられるかもしれません。
でも、その雑談の中にこそ、
生徒がつまずいているポイントや、
心の中で引っかかっている部分が見えてくるのです。
例えば、
「もっと勉強したいのに、授業が合わなくてイライラしてしまう」
そんな話を聞いたとき、
私は「その先生に過度な期待をしない」という視点を伝えました。
それだけで、
気持ちが少し軽くなり、
「家に帰ってからなら勉強できそうです」
と生徒の表情が変わることもあります。
私が大切にしているのは、
・すぐに答えを与えない
・正解を押し付けない
その代わりに、
・状態を整える
・視点を渡す
・行動のきっかけをつくる
・その後は自分で歩いてもらう
という関わり方です。
「教えない指導」と聞くと、
何もしないように思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
生徒が自分の力で一歩踏み出せるように、
あえて余白を残す指導です。
勉強は、最終的に“自分でやるもの”。
だからこそ、
自分で学びに向かえる状態を整えることが、
一番の近道だと感じています。
これからも、
一人ひとりの状態に合わせた「教えない指導」を大切にしながら、
生徒が自分の足で前に進めるよう、
そっと背中を押す存在でありたいと思います。

