不登校から全日制高校を目指すときに大切なこと|高校入試までの3つの学習ステップ
こんにちは。
オーダーメイド学習塾はつがの、ちだです。
不登校を経験したお子さまが、全日制高校への進学を目指すとき、
- 何から勉強を始めればよいのか分からない
- 過去問に取り組めず、気持ちばかりが焦ってしまう
- 今の学力で高校入試に本当に間に合うのか不安になる
このような声を、私はこれまで数多く聞いてきました。
不登校の期間があった場合、学力面だけでなく、生活リズムや学習への向き合い方そのものが大きく崩れてしまっていることも少なくありません。
オーダーメイド学習塾はつがは、結果を急がず、比較せず、「今できる一歩」を積み重ねる学習を大切にしています。
そこでこのページでは、不登校から全日制高校を目指す際に必要な学習を「3つの段階」に分け、今の状況からどのように高校入試へ向かっていけばよいのかを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
ステップ① まずは「基礎」を整える(最重要)
高校入試対策というと、
いきなり過去問や応用問題に取り組もうとする方もいます。
しかし、不登校期間があった場合、
多くのケースで次のようなことが同時に起きています。
- 学習内容の抜けや理解不足
- 学習習慣の乱れ、集中力の低下
- 「どうせできない」という自信の低下
この状態で難しい問題に挑戦しても、
うまくいかない経験が積み重なり、
かえって学習意欲を下げてしまうことがあります。
そのため、最初に取り組むべきなのは、
5教科それぞれの基礎を一つずつ整えることです。
この段階で大切にしたいこと
- 難しい問題や応用問題には手を出さない
- 中学校内容の「分かるところ」「できるところ」を増やす
- 解けた経験を積み重ね、学習への抵抗感を減らす
基礎固めは、決して遠回りではありません。
むしろ、高校入試においては
もっとも安定して成果につながりやすい最短ルートになることが多いのです。
ステップ② 標準レベルの問題で「考える力」をつける
基礎がある程度整ってきたら、
次は標準レベルの問題に取り組んでいきます。
ここでの目的は、
- 点数を取ること
ではなく - 問題文を読み
- 何を問われているのかを整理し
- 自分の力で解こうと考える
思考のトレーニングを行うことです。
不登校だったお子さまは、
「正解・不正解」を求められる場面が続いた結果、
考える前に諦めてしまう癖がついている場合があります。
この段階では、
解くスピードや正答率よりも、
「自分で考えた時間」を大切にします。
ゆっくりでも構いません。
少しずつ、考える力を取り戻していきます。
ステップ③ 過去問は「確認」として使う
過去問は、
基礎と標準問題がある程度身についてから取り組みます。
この段階での過去問の役割は、
- 自分に足りない単元や分野を把握する
- 高校入試の問題形式に慣れる
- 試験時間内での時間配分を確認する
ことです。
過去問は、
「実力をつけるための教材」ではありません。
「今の実力を確認するための教材」
と捉えることで、必要以上に落ち込まずに取り組むことができます。
不登校からの高校入試で大切にしたい視点
不登校から全日制高校を目指す場合、
特に大切にしてほしいのは次の視点です。
- 無理に詰め込まないこと
- 周囲と比べすぎないこと
- 今できることを一つずつ積み重ねること
焦りは、判断を誤らせます。
一段ずつ、確実に進むことが、
結果的に高校入試の合格へとつながります。
不登校の期間が高校入試に与える影響とは
不登校の期間があると、
高校入試において次のような影響が出やすくなります。
学習面での影響
- 授業進度との差が広がる
- 基礎内容が抜けたまま次の単元に進んでしまう
- 問題演習の量が圧倒的に不足する
特に数学・英語・理科は、
前の単元の理解が次に直結する教科のため、
一部の抜けが大きなつまずきにつながります。
心理面での影響
- 「勉強=苦しいもの」というイメージが強くなる
- 周囲と比べて自己否定感が高まりやすい
- テストや受験そのものへの恐怖感が生まれる
このような状態では、
単純に勉強量を増やしても成果は出にくくなります。
通信制高校と全日制高校で迷ったときの考え方
不登校経験のあるご家庭では、
通信制高校と全日制高校のどちらを選ぶべきかで
悩まれることも少なくありません。
通信制高校のメリット
- 学習ペースを自分で調整しやすい
- 登校日数が少なく、精神的負担が軽い
- 高校卒業資格を得やすい
全日制高校を目指す理由
- 毎日の通学による生活リズムの安定
- 集団生活を通した社会性の回復
- 将来の進学・就職の選択肢が広がる
どちらが正解ということはありません。
重要なのは、**「今のお子さまに合っているかどうか」**です。
高校入試直前でも基礎固めが有効な理由
「もう入試まで時間がないのに、基礎からやり直して大丈夫なのか」
この質問は、非常によく受けます。
結論から言うと、
基礎が不十分な場合は、直前であっても基礎固めが最優先です。
理由① 応用問題は基礎の組み合わせだから
高校入試の問題は、
難しく見えても、実は基礎知識の組み合わせでできています。
基礎が理解できていなければ、
いくら過去問を解いても「解き方」が身につきません。
理由② 正答率が安定しやすい
基礎問題は
- 出題パターンが似ている
- ミスの原因が特定しやすい
という特徴があります。
短期間でも得点を安定させやすい点で、
基礎固めは非常に効率的です。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 不登校でも公立高校は受験できますか?
はい、受験できます。
内申点や出願条件は地域や学校によって異なりますが、
学力検査の得点が重視されるケースも多くあります。
Q. 今から勉強を始めて間に合いますか?
現在の学力や志望校によりますが、
基礎に絞って取り組めば可能性は十分にあります。
重要なのは、やみくもに進めないことです。
Q. 勉強に対して強い拒否感があります
無理に机に向かわせる必要はありません。
短時間・低負荷から始め、
「できた」という感覚を積み重ねることが大切です。
オーダーメイド学習塾はつがが大切にしていること
オーダーメイド学習塾はつがでは、
「今すぐ結果を出すこと」よりも
**「学び直せる状態をつくること」**を大切にしています。
- 急がせない
- 比較しない
- 押しつけない
その上で、
高校入試という目標に向けて、
現実的な道筋を一緒に考えます。
不登校・高校入試でお悩みの方へ
- 何から始めればよいか分からない
- 基礎からやり直したいと感じている
- 全日制高校を目指したいが不安が大きい
このようなお悩みがありましたら、
どうぞ一度ご相談ください。
状況を丁寧に伺ったうえで、
今できる最善の一歩をご提案します。
可能な限り、誠実にお答えいたします。
ご参考
「過去問が解けないときは基礎に帰る」ページ
→ このページへリンク
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