オススメの本~日日是好日(お茶が教えてくれた15の幸せ)~
本当に残念なことですが、ユニセフが20年に発表した「レポートカード16」では、日本の子どもの精神的幸福度は38カ国中ワースト2位。また、日本では15~39歳の各年代の死因の第1位が「自殺」だそうです。
「日本の子ども、まったく幸せそうじゃない」
本当に悲しいことです(T_T)
そんな時は、勉強は何のためにするんだろう……と考えてしまいます。
勉強をすることの最終目標は、「幸せに生きること」であってほしい。
ふと、この本を思い出しました。
日日是好日~お茶が教えてくれた15の幸せ~(森下典子)
映画化され、樹木希林さんが先生役となって出演されましたね。
ものごとには「すぐわかるもの」と「すぐにはわからないもの」がある。最初は自分が何をしているのかさっぱりわからない。ある日を境に突然視野が広がるところが人生と重なるという。
先生はいつも「理屈なんてどうでもいいの。それがお茶なの」と言った。
理解できないことがあったら、わかるまで質問しなさいと学校で教育されていた私は面くらった。でも、十年も十五年も経ってある時ふいに「あ~!そういうことだったのか」とわかる。答えは突然にやってきた。
もし、初めから先生が説明してくれたら、私は長いプロセスの末に、ある日、自分の答えを手にすることはなかった。「もし私だったら、心の気づきの楽しさを生徒にすべて教える」……それは自分が満足するために相手の発見の歓びを奪うことだった。
先生は手順だけ教えて何も教えない。教えないことで、教えようとしていたのだ。それは私たちを自由に解き放つことでもあった。
あれほど「人を型にはめるがんじがらめの世界」だと思っていたのに、実はすべてが自由だったのだ。個性を重んじる学校教育の中に、人を競争に追い立てる制約と不自由があり、厳格な約束事に縛られた窮屈な茶道の中に個人のあるがままを受け入れる自由がある。
そもそも、私たちは何と競っているのだろう。
今、子どもたちが幸せでないとしたら、学校教育は何を目指しているのだろう。。。
自由とは、心が豊かになる学びとはどういうものなのか。
「勉強ってなんて楽しいの!」って思えたらいいですよね。
心が豊かになる学びをもっと考えていかなくてはいけないですね。
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