やる気は押しつけられて育つものじゃない——“信じて待つ”が生んだ奇跡

子どもの変化と成長

こんにちは。
はつが ココロセーフティーサロンのちだです。

今回は、ある中学2年生の女の子と、そのご家庭で起こった“ちいさな奇跡”についてお話しします。


「うちの子は全然やる気がなくて…」から始まった関係

この生徒さんとの出会いは数か月前。
最初の面談でお母さまから出た言葉は、「勉強に全くやる気がなくて、どうしたらよいかわからない」というものでした。

たしかに、初回の体験指導では彼女自身もどこか力が抜けている様子。
けれど、私は勉強の話を無理にすることはせず、彼女の「今の気持ち」に丁寧に耳を傾けました。

「勉強することの意味」よりも、「話してもいいと思える安心感」。
それが最初に必要なことだと、私は考えています。


勉強への姿勢が、少しずつ変わっていった

そんな彼女が、ある日ふと、

「図書館で勉強してくるね」

と自分から言い出すようになりました。

そして今回の期末テストでは——

  • 数学:100点(前回から35点以上アップ)
  • 理科:92点
  • 社会:70点台に上昇

「ミラクルですよ」と笑いながら、お母さまがそう言ってくれた瞬間、私自身も胸が熱くなりました。


子どもが変わるとき、大人は何をすればいいのか?

お母さまはこうおっしゃいました。

「今まで何を言ってもダメだったのに、先生がメンターになってくれたことで、本人が変わりました」

「無駄話が多くて大丈夫かなと思ってましたが、あれも必要な時間だったんですね」

私の中で、子どもに必要なのは “正解を与えること” ではなく “安心して考えられる時間と空間” だという思いがあります。

メンタルが安定すれば、勉強は自然に始まります。
自分で決めて、自分で動けたことこそが、本当の「学びの力」だと私は考えています。


家庭教師は魔法使いじゃない。でも——

私は、子どもの心を一瞬で変えることはできません。
でも、「寄り添い続けること」 で、心に小さな芽が出るのを見届けることはできます。

この生徒さんの変化は、決して点数だけでは語れません。

✔︎ 勉強する姿勢
✔︎ 感情との向き合い方
✔︎ 自分を信じる力

——そのすべてが、彼女の中に確かに育ってきています。


最後に:保護者の皆さまへ

「このままで大丈夫なのだろうか」
「うちの子、ずっとこのままだったらどうしよう」

そんな不安を、誰しもが抱えるものです。
でも焦らないでください。

子どもは、自分のペースで、自分の力で変わることができる。
私たち大人は、その「変化の芽」が育つのを、信じて待つことしかできません。

でも、その“待つ力”が、子どもを強くします。

これからも、保護者の方々が子どもと向き合えるよう、寄り添い続けたいと思います。

お問い合わせはこちらまで。

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