事件の背景にあるもの:感情と教育

こんにちは。オーダーメイド学習塾「はつが」の千田です。

先日、都内の小学校で起きた、保護者による教職員への暴行事件。報道によると、いじめ対応をめぐる対立が背景にあったとされています。

暴力は決して許されるものではありません。ただ、私が注目したのは、そこまで感情が高ぶり、理性を失ってしまう状況がなぜ起きたのか、という点です。

私はこれまで、小学生から高校生まで、さまざまな子どもたちの学びに寄り添ってきました。その中で感じるのは、「立ち止まって考える力」「他者の立場に想像を巡らせる力」が、今の社会で育ちにくくなっているのでは、ということです。

効率重視の学びでは、考える前に「答え」を教えてしまいがちです。でも私は、板書を通して、子どもたち自身が考え、手を動かす授業を大切にしています。

通信制高校での授業では、最初に「なぜ板書なのか」「なぜ書くことが大切なのか」を伝えています。ノートにペンを走らせながら考える姿は、まさに「学びの姿勢」そのものです。

子どもたちに「どう感じた?」「どうしたらよかったと思う?」と問いかけること。大人自身も、自分の感情を振り返り、言葉を選びながら子どもと関わること。

こうした積み重ねこそが、衝突や暴走を防ぐ土台になっていくと、私は信じています。

私たち大人が、冷静に対話できる社会をつくること。それが、子どもたちにとっての安心で、未来への希望になるのではないでしょうか。


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千田靖呂