”やる気を起こす”新 大逆転教育~いま中卒者の進路がすごい!

小中学校の不登校児童生徒数が過去最多となっている状況などを受け、永岡桂子文部科学相は31日、閣議後の記者会見で「多くの子供たちが学校の学びから置き去りにされていることは、教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題だ」と述べ、不登校に対処する新たなガイドラインを今年度内に取りまとめ、学校現場に示す考えを示した。

新たなガイドラインの3本柱は

①不登校生向けの特別な教育課程「不登校特例校」の設置促進

②1人1台配備されたタブレット端末を活用したデータに基づく兆候の早期発見

③全ての児童生徒を対象とした日々のメンタルチェック

となるそうですが

多くの子供たちが学校の学びから置き去りにされている

という言葉には違和感を感じてしまいます。

「不登校」という言葉が適切なのか

「学校の学び」は絶対的なのか

と考えてしまいます。。。

そんな中、図書館でこの本を見つけました。

”やる気を起こす”新 大逆転教育~いま中卒者の進路がすごい!

中卒というと

家の事情ですぐに働かなくてはいけない可哀そうな人

だとか

どの高校にも入れないほど学力が低い?

など、マイナスなイメージを持ちやすいですよね。

やっぱり、将来の目標が定まっていても、定まっていなくても、とりあえず高校は卒業しておいた方がいいだろう…って思いがちです。
 

でも、とりあえず学校に行くことが本当に必要なのか…。

著者の森さんによると、特殊な技能を習得するには、10代後半から20代前半にかけてが最も適している。この黄金期を何のために費やすかによって、その後の人生が大きく変わってしまうと言います。

高校を卒業していなくても簿記一級の資格があれば、税理士試験を受けることができる。つまり、高校生の年齢で税理士になることも夢ではない。さらに税理士の資格を取れば、弁護士の資格も取りやすくなる。税理士の勉強をして資格を持った弁護士はめったにいない。

本人次第で、道は開ける。目標を決めるのは10代でも早いことはない。

本の中では、中卒で一流美容師を目指す子、一流料理人を目指す子、また、弁護士を目指す子まで…みんなイキイキと自分の道を歩んでいる様子が素敵でした。

世の中には、勉強の苦手な生徒、受験勉強についていけない生徒のほうが、全体の六割以上を占めると言われる。この生徒たちをいかに指導し、生き生きとした人生へ導いていくか。これこそが教育の課題

そして

教育の目的は「人を生き生きさせる」ことだと言う森先生に共感しつつ

教育とはなんとも奥深く、難しく、そして楽しいものだと改めて思いました。

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