準備学習のススメ
「計算が早くて正確」「漢字をたくさん知っていて書ける」「音読もスラスラできる」
一見、問題がないように感じますが、こういった子こそ、「自分で考える力」が落ちている場合があります。
例えば、文章問題で九九を使う必要がある場面で、まず掛け算の発想が出てこない。また、九九が全部言えるのに、「8×9=72」ってどういう意味か説明して、と尋ねると、口ごもってしまうなど。
こちらの記事では、これから九九を学ぶのならば、九九表は数字だけのものよりも、8×3ならイチゴ8個が3つの皿に盛られているようなイラスト入りのものを選ぶといいとアドバイスがありますが、本当に、絵を使った覚え方はいいんですよね
どんぐり式のお絵描き算数では
絵図そのものを使って、目で考えて解くと言っています。
「絵図を見つづけて工夫すること」で、新しい思考回路がドンドン増加していくんですね。
さらにオススメなのが
準備学習をしておくということ
例えば
早くに九九を習ってできてしまうと、本来なら九九ができないがゆえに経験できたはずの
「絵図での視覚体験」「数の感覚の養成」「分け方の工夫」「絵図の書き方の工夫」などが経験できなくなり、この経験によってつくられるべき情報処理網がつくられないままに成長が完了してしまう
そして、十分な熟成期間(準備学習)を踏まないで「できる」ようにしてしまうと、浅い理解のまま完成してしまうので応用がきかなくなるということがあるようです
九九は単なる道具。
道具の操作だけが上手になっても、どんなときにどのように使えばよいかがわからなければ、意味がないのです。
実際に道具(九九)が使えるようになる前に
「こんなことができるといいな」「こんなに数えるのは大変だな」といった準備学習を十分にしておいてから、九九を習うと、一気に応用までできるようになります。
家庭では準備学習、学校では発見学習といった具合にバランスよく学んでいくのがいいですね。
「準備学習」には、お絵描き算数が最適ですよ
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