読解力を身につけるには?

ゴールデンウィークですね!

お出かけもいいですけれど、家で映画鑑賞や読書を楽しむ人も多いと思います。

しかし、現代人は忙しい……。

最近では、映画を早送りで観る人もいるみたいですね。

作品を「鑑賞」するというよりも「消費」するに近しい印象を受けると指摘する。

「『作品』の良し悪しの基準をあえて設定するなら、『鑑賞者の人生に対する影響度』とでも言うべきものになるだろう。それは数値化できず、他の鑑賞者にまったく影響をおよぼすことはない、という意味において、再現性も皆無だ。」

鑑賞目的ではなく、情報収集として作品を観る。こうした態度は、書店で話題のベストセラー本を前に立ち読みする感覚に近い。とはいえ、著者も指摘するように10秒間の沈黙シーンには、10秒間の沈黙という演出意図がある。

「そこで生じる気まずさ、緊張感、俳優の考えあぐねた表情。それら全部が、作り手の意図するものだ。そこには9秒でも11秒でもなく、10秒でなければならない必然性がある(と信じたい)。」

効率化が進み、早く、正確に処理することばかりが求められる世の中では、映画や読書を楽しむこともただの「消費」になってしまうのでしょうか。なんだか味気ないですね。

じっくりと味わうことの楽しさを子どもたちに伝えるにはどうしたらいいでしょうか。

例えば、国語の読解力は

言葉の意味や、構成を知っているということだけでは、文章の奥に隠されている筆者の想いや意図(行間を読むこと)を汲み取ることはできません。

国語の読解力とは、文字を視覚イメージに変換し、その視覚イメージを細部に注意することなく次々に再現して、その流れを感じる力のことだといえます。

読解力を身につけるには「絵コンテ読解」がおすすめですよニコ

「この文章の意味がわかりますか」と言葉で説明を聞き出そうとするのではなく

「この文章の通りに絵を描いてみましょう」とします。

そして、その絵がどう動くかイメージするのです。

文章の視覚イメージそのものが、行間を読むことにつながります。

視覚イメージの再現は、同じ言葉からのものであってもすべてオリジナルになります。そのオリジナルの視覚イメージを確かなものにしていれば、語彙量が増加するにつれて言葉での表現も豊かになります。

また、背景や作者を知っていると、その情報が視覚イメージの再現に使われますので、同じ文章でも再現視覚イメージが異なります。「行間」は読み手の成長によって変化します。

子どもの頃に読んだ本を大人になってから読み返すと、びっくりするくらい感動することってありませんか?

また、子どもの頃には退屈な内容だと思った映画も、大人になってから観ると感動してボロボロ泣いてしまうこともありますよね。

視覚のイメージ化を身につけることは、勉強にも役に立ちますし、人生を楽しむ力にもなりますよ。

ぜひ「絵コンテ読解」を試してみてくださいねニコ