【2024年度】神奈川県公立高校入試(数学)総括~図形問題編~

こんにちは、「考えて書く!家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」の千田です。今回は、2024年2月14日に行われた神奈川県公立高校入試の数学について、私なりの総括をいたします。

■【図形問題】相似と円周角の複合問題、問題文の読み込みが重要

改めまして、神奈川県公立高校入試を受けられた受験生の皆さま、お疲れ様でした。ここに至るまでの道のりは、相当なものであったと思います。

さらに、今年度から試験方法が変わり、共通選抜と定通分割選抜で実施されていた面接が廃止されたことにより、今まで以上に調査書重視、学力検査重視で選考できるようになりました。

※通信制の検査は「作文または面接」とされていましたが,実際には作文が実施されていましたので、面接はありませんでした。
※面接は特色検査として残し、各校の判断で特色検査として実施できるようになりました。

今回は、数学について総括してみたいと思います。各問にわけてみましょう。

問1の計算問題と問2の小問集合は以前にお届けしましたので、こちらからご覧ください。

【2024年度】神奈川県公立高校入試(数学)総括~計算問題・小問集合~

こんにちは、「考えて書く!家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」の千田です。今回は、2024年2月14日に行われた神奈川県公立高校入試の数学について、私の総括…

問3は昨年同様に4つのテーマから小問が出題され、図形問題は今年度も難易度が高くなりました。

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/107635/r6suugaku_zen_mon.pdf
問題はこちらからご覧ください。

問3の(ア)は、相似と円周角の複合問題でした。問題文にある情報を読み込んだ上で、図形に落とし込み、その特徴を掴むことからはじめれば、答えを導けるのではと考えられます。円弧の場所から円周角を確認することは前提として、三角形の外角の性質をしっかり捉えられるかがカギでした。

三角形の外角は、隣にない内角2つの和に等しくなります。

(ウ)に関しては、問題文より直角三角形の特徴を掴むことが必要になります。そして、BC=BD、∠Bが60度であることから、△BCDが正三角形であることに気づくかがポイントでした。それがわかれば、CD=CE、DEの中点がGであることから、△CDEが二等辺三角形となります。

さらに、DEとBFが平行より同位角の関係であること、GHに平行でDを通る直線とBHの交点をIとすれば、△BDIは1:1:√2の直角二等辺三角形となり、BHの長さがわかります。BH=GHなので、BHの値がそのまま答え(6√2)となります。

以上、問3の振り返りを簡単ですが、お伝えしました。一見、難しく思うかもしれません。入学試験という独特な緊張感の中で解答しなければならないという難しさもありますが、きちんと問題文を読み込むこと、このような問題に数多くトライすることが重要なのではないでしょうか。

これから受験生となる皆さまにおいては、各項目における基本の習得に全力を傾けてください。基本が身に付けば、あとは実践問題をしていく事で、思考力がついていきます。ぜひ、トライしてみてください。