算数と数学に違いはあるのか?

こんにちは、「考えて書く!家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」の千田です。今回は、算数と数学の違いについて考えてみたいと思います。

■見た目の違いだけで本質はほぼ一緒

算数と数学。

算数と数学は、両方とも数字や図形を扱う学問です。一般的に、算数は小学生の学習内容に、数学は中学生以上の学習内容に使用されます。

よく耳にする話として、小学校の算数は好きだったけど、中学校からの数学は嫌いということがあります。つまり、中学生以降の数学が難しく感じるようになると考えられます。

では実際に算数と数学に違いはあるのでしょうか。数式や図形を使って考えてみましょう。

小学校で習った計算方法は、たし算、引き算、かけ算、割り算と全部で4つありました。中学生になると、順に加法、減法、乗法、除法と名称が変わります。法の左隣にある漢字一文字をピックアップしてみれば、加法(加える)、減法(減る)、乗法(掛ける)、除法(除く)となります。小学校で習得した計算名称に比べれば、より動きに注目した呼び方となっています。

もう少し踏み込んで考えてみましょう。数式の分配法則であれば、

(算数・小学校)      (4×5)×2=4×2+5 ×2 =18
(数学・中学生以降)    (3b×3)×2a = 3b×2a+3×2a =6ab +6a

かけ算の形だけを考えれば、これら2つの式はほぼ同じだと私は皆さんに伝えています。違うのは、文字が数式に含まれているのか、含まれていないのか。たった、それだけなのです。

そのため、文字もかけ算や割り算の一部と考えてみれば、さして変わりがないようにも読み取れます。

図形においても、長方形で例にとれば、

(算数・小学校) タテ×ヨコ
(数学・中学生以降) 底辺×高さ

これは同じことを指しているのですが、タテとヨコ、底辺と高さはいずれも垂直の関係になります。

数学は、第一印象から苦手だと判断しがちな科目です。まだ、自分で学んだことが無いのに、苦手だと決め込むのは時期尚早です。まずは、超基本の定着を目指しましょう。