スモールステップで学習をすすめるとは?

こんにちは、「考えて書く!家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」の千田です。今回は、当塾で導入したスモールステップ方式の学習スタイルについてお伝えします。

■先取り学習・学校の授業・復習の合算で理解度100%を目指す

私は、個別指導塾講師をきっかけに教育業界で働くようになり、これまで様々なタイプの子どもたちに指導をしてきました。

指導を続けるたびに、私はある疑問を持ち始めました。それは、この単元を教えるタイミングが適切なのか。タイミングも様々ですが、この単元を学校で習う直前、または学校の授業で触れた直後が適しているのではないかと考えるようになりました。

ここで、ある高校2年生の事例をご紹介いたします。

その生徒は、自分から取り組むタイプではなく、誰かに引っ張ってもらうタイプ。指導のはじめに学校で習った箇所の確認をしていますが、高校1年生までは学校の復習という形で学習を進めていました。しかし、成績がなかなか上がらず、本人もテストが始まるとどうすれば良いのかわからなくなり、結果を残せないでいました。

そこで、私は試験的に新しい学習スタイルをその高校生に提案しました。学校の授業で新しい単元が始まるタイミングを教えてもらい、家庭教師の時間で先取り学習を少しだけ実施することにしたのです。

これまでは、学校の授業だけで全てを理解しようとしていましたが、新しいシステムでは、先取り学習・学校の授業・復習の合算で理解度100%を目指しました。この方法では、学校の授業だけに負担がかからず、内容を少しでも知った状態で授業を受けるため、授業に集中しやすくなる一方で、講師側には粘り強さと我慢が求められます。

その高校生は、高校1年次の数Ⅰ、数Aでケアレスミスや基本の徹底ができず、平均点を下回る結果が続いていました。また、記述が苦手で計算も途中で混乱してしまうことが多くありました。特に数Bは、漸化式や数学的帰納法などの記述式の問題が多くありましたが、スモールステップ方式を導入したことにより、記述式の問題に何度も挑戦した結果、数Ⅰや数Aよりも難しい数Ⅱや数Bで平均点を超え、数Ⅱではクラストップに近い得点を得ることができました。

もちろん、生徒それぞれに特性が異なるため、講師が見極めながらマイナーチェンジを行わなければなりません。時間を必要とする可能性もありますが、生徒と向き合いながら共に成長できれば幸いです。 スモールステップ方式で考えて書く学習スタイルを確立した「家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」は、近い将来だけでなく、長い人生を見据えた指導を心がけていきます。ぜひ、一緒に考えることを基本とした学習スタイルで自己肯定感を高めてみませんか。