教育格差の本質とは?子どもの心の成長に寄り添う教育のあり方
こんにちは、「家庭教師スタイルのオーダーメイド学習塾はつが」塾長の千田です。今回は、「教育格差」について、私の考えをお伝えします。
■「教育格差」は単純に学力やお金だけの話ではない
私は、小学生から高校生までの指導を行い、同時にある小学校で学習支援をしています。主に算数と国語を担当し、支援が必要な子どもたちに対して学校内での授業支援や別室での個別支援を行っています。特に近年は、外国籍の児童が増えており、ますます多様な教育ニーズに応じています。こうした現場で「教育格差」という言葉をよく耳にしますが、この問題は単に学力やお金だけの話ではないことを強く感じています。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、小学校の時点で世帯年収による学習費の差が明らかになっています。確かに、家庭外で学習する機会を増やすためには、一定のお金がかかります。しかし、実際に私が教育現場で感じるのは、お金が子どもの学力向上に直結するわけではないということです。
子どもたちは本来、「考える力」を持っています。しかし、授業中に「考えることができない」子どもたちも多くいます。例えば、授業中に先生が大事なことを話していても、それを聞かずに無駄話をしてしまう子どもたちも見受けられます。このような子どもたちは、目の前で起こっていることに対して考えず、結果として学びが理解へと繋がらないのです。多くの保護者の方は、塾や家庭教師を通じて学習機会を与えようとしますが、必ずしもそれが効果的とは限りません。時には、子どもに「やらされる」感覚を与え、学習意欲の低下を招くこともあります。
私は、このような学習の壁の背景には、子どもたちの「心の問題」が深く関係していると考えています。いくら学習に費用をかけても、学習嫌いの子どもが突然学習を好きになることはありません。それよりも重要なのは、私たち大人が子どもたちの「心の声」に耳を傾け、適度な距離感を保ちながら寄り添うことです。信頼関係を築くことができれば、子どもたちは「なぜこの問題を理解しなければならないのか」という疑問を持ち、やがて自分自身で学習プランを作成し、自発的に学ぶようになります。これはどんなにお金をかけても得られない、大切な成長のプロセスです。
教育格差の本質は、単にお金や学力の問題ではなく、子どもたちの心の成長に関わる問題です。お金だけでは解決できない部分を大人たちがどう支えていくかが、子どもの成長にとって大きな鍵となります。保護者や大人たちが子どもの疑問や悩みに寄り添いながら、適切なコミュニケーションを図ることが、子どもたちの未来を切り拓く力となるのです。
私たち「はつが」では、「どの子も安心して学べる場所を」というVISIONを掲げています。
私は、サラリーマン、スポーツジャーナリスト、ラジオパーソナリティーなど、多様な経験を活かしながら教育に携わっています。指導の柱として大切にしているのは「思いやり」です。思いやりとは単に励ますだけではなく、社会経験を通して、子どもたちが未来に向けてどう行動すべきかを伝えることです。子どもたちは、壁にぶつかり、それを乗り越えることで成長し、自己肯定感を高めていきます。そして、それを安心して学べる場所づくりも必要と考えております。
確かに、家庭教師を頼むことには費用がかかります。しかし、最も大切なのは、子どもたちの「心の成長」です。私は、子どもたちの心に寄り添いながら、お金では得られない大切なものを伝えていきたいと思います。ぜひ、お気軽にご相談ください。お子さま一人ひとりに寄り添った、真心のこもったサポートをお約束します。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 不登校2024年11月5日【シリーズ】不登校でも進学先は必ずある~新たな挑戦ができる定時制高校~
- 塾長日記2024年10月22日たし算・ひき算・かけ算・わり算はどこかで繋がっている
- 塾長日記2024年10月20日教育格差の本質とは?子どもの心の成長に寄り添う教育のあり方
- 塾長日記2024年10月7日なぜ、家庭教師を今こそ選ぶべきなのか